UCC に学ぶコト – bot じゃなくて、人間だったら…?

2010年2月7日

先ほどのエントリーに引き続き、Twitter 上に大きな旋風を巻き起こしていった UCC のキャンペーンに関して思うコト。

前回は “事業主側の中のヒトのソーシャル メディアに対するリテラシーは、自分たちを守るために必要だ” というハナシを書いたのだけれども、今回はちょっと別なハナシ。

実は、コレは Twitter 上で @nshoji サンとやり取りをしていた中で出てきたハナシなのだけれも、“もし、今回の件が bot によるモノではなく、中のヒトが自分で一つ一つ Tweet してたら、きっと印象は変わっていたのではないか” というモノ。

もちろん、中のヒトがやるとはいえ、bot のごとく、同じ文面をしきりに Tweet しているというのであれば、同じような結果を招いたのかも知れないけれども、たとえば、一人一人に少しずつ文面を変えて出す (でも、乱発させるコトには変わりない) ようなコトをしていたら、今回のケースは、どうなっていただろうか。

状況や、その内容によっては、おそらく、炎上ではなく、むしろ逆の結果になるかもしれないし、ともすれば “Twitter マーケティングにおける成功事例の一つ” として、取り上げられかねないような気もするわけで。

でも “ちょっと待てよ…” と思う。コレって人間がやっているというだけで、許されるのか? と思うのだ。

確かに、機械的に (というか、機械そのものだったりもするのだけれども) ある語句に反応して、決まったメッセージを返すよりは、人間が返した方が、そりゃぁ人間味という意味では十分にある。それこそ、今 Twitter が絡むマーケティング施策で、色々と語られている “人間味のあるコミュニケーション” という意味では、非常にうまくできているだろう。ただ、ソレってそもそも本質的なモノなのか? と思うわけで。

コレに対して、非常に明快な回答を述べられているのが湯川鶴章さん。氏は、Tech Wave で、こういうカタチで言及されている。ちょっと長いのだけれども、引用させていただくと…、

UCC の Twitter 騒動に思うマーケティングの本質的変化

実はこれを指摘する人はそう多くないようだが、僕が最も強く感じたのは、マーケティングの本質が大きく変化しつつあるのではないかということだ。
これまでのマーケティングの目的は、企業側のメッセージを消費者に伝える、ということだった。それはマスメディア全盛時代もそうだったし、インターネット時代になってオンライン広告、オンラインマーケティングの利用が広がってきた今日でもだいたい同じじゃないかと思う。マーケッターの多くは、自分たちのメッセージをどうすれば効率的に伝えられるか、ばかりを考えているように見受けられる。
しかしソーシャルメディアの時代に移行しようとする中で、マーケティングの目的は、メッセージを伝えることから、消費者の声を聞くこと、消費者との関係を強化することに変わりつつあるのではないかと思う。

つまり “グランズウェル” でいうところの “傾聴戦略” だ。

合わせて氏が言及されている通り、

今回UCCが迅速に対応したことで批判の矛先がUCCにそれほど向いていないのも、UCCがユーザーの声に耳を傾けたと多くのユーザーが感じたからではないだろうか。

まさに、この部分ではないかと思う。別に、bot ではなくて人間がやっているから許される、というわけではなく、人間がやることで、“ユーザーの声に耳を傾ける” という姿勢が同時に備わるからこそ、評価されるのではないかと思うわけで。

言いかえれば、仮に人間がやったとしても、この “ユーザーの声に耳を傾ける” という姿勢が備わっていなければ、bot でやった時と同じような結果をもたらすだろう。以前、「つぶやきすぎる “公式 Twitter アカウント”」というエントリーでも、少し言及したが、“Tweet するコトそのものを目的としてしまう” と、えてして、こうなりがちなのではないかと。

決して bot だから悪いというわけでもなく、人間だから良いというような、非常に簡単なものではない。大事なのは、このように “ユーザーの声に耳を傾ける” コトができているか、であったりというような、本質的な部分だと思う。

今後、自分が色々と考えていくにあたって、こういった大事な点を見落とさないようにという、自分への注意をこめて…。

UCC に学ぶコト – 中のヒトのリテラシー向上の重要性

2010年2月7日

昨日 Twitter 上にある意味旋風を巻き起こした UCC のキャンペーン。ことの顛末だったり、その後の動き (もとい企業からの謝罪 * リンク先は PDF) だったりは、既に、色々と出ているので、あえて、この中で詳しく書いていくことはしないのだけれども、この件に対する周囲の一連の反応って、どうも幾分か偏っているようにも見えてしまうわけで。

まず、今回もっとも話題になったと思われるのが「どの Agency がやったのか?」という犯人探し。色々な憶測が出ては、ソレが間違っているという情報が流れたりで、Twitter の TL 上は結構にぎわっていたようにも記憶しているのだが、若干の違和感があったことは否めない。

正直、自分は「どの Agency がやったのか?」というのと同じくらい「中のヒトはなぜ、この企画に Go を出したのか?」という、いわゆる事業主側の中のヒトのソーシャル メディアに対するリテラシーについて言及されてもおかしくないと思っていたので (ソレは、自分が事業主側の中のヒトであるという立場もあると思うのだけれども) 。

そんなコトを、Twitter 上で発言したら、賛否両論飛び交い、自分の TL がやたらと盛り上がってしまったのだけれども…。

もちろん、こんな企画を立てた Agency が悪くないか、といえば、そりゃぁ悪いと思う。というか、「ソーシャル メディアを使う施策を提案するのであれば、こういったインパクトは、あらかじめ想定しておくべきだし、こういった事態を招くような施策であっては、そもそもいけない」という大前提は変わらない。

ただ、今回強く思ったのは “事業主側のソーシャル メディアに対するリテラシーは、もはや「自分たちを守る」という意味でも必須になってきている” というコト。今回の件は、正直、中のヒトが “Go/No Go” の判断をする際に “No Go” と出してしまえば世に出ることは無かったと思うのだけれども、おそらく、その判断が上手くできていなかったのかも知れないな、と思うわけで。

とくに、この 1 – 2 年、色々な Agency から、ソーシャル メディアを絡めた施策の提案を受けるコトがあるのだけれども、受ける提案は、だんだん “ソーシャル メディアをある程度知っていない限り判断をしづらくなっている” 傾向にあるような気がする。そして、そういった提案は、徐々に特定の企業だけではなく、広く展開されつつあるように見える。ソレに伴って、これまでは “あると有利” だった “ソーシャル メディアに対するリテラシー” が、“無いと不利” なモノになっていく。この動きは今後加速していくのではないかと思うわけで。

もちろん、今の時点では、やれ “Twitter はキャズムを超えたのか?” というようなハナシが時折現れては消えるような状況なので、正直、まだまだ多くの企業 (の中のヒト) が “ソーシャル メディアに対するリテラシー” を持つのには、ずいぶん時間はかかるような段階だと思う。少なくとも、2 – 3 年はかかるだろう。そんな中、(案件を取るために頑張っているのだろうけれども) 半ば騙すような形で、あこぎな提案をしていく Agency には非常に問題があると思う。

ただ、コレが現実であるというコトは十分認識しておく必要があるのではないかと思う。こういった現実を踏まえても、“ソーシャル メディアに対するリテラシー” は、早いうちにしっかりと持っておいた方が、少なくとも “自分たちを守る” という意味でも必要だろう。実際、先般 40 回以上の長きにわたって書き続けた “バイブル” は、こういった提案から “自分たちを守る” ために作られているという背景もあったりする。

今年は、企業がソーシャル メディア マーケティングに本格的に参入してくるケースがどんどん増えてくるだろうし、そのために、たとえばポリシーを設けたり、ガイドラインを設けたりする動きも出てくるだろう。

そうやって、色々なレギュレーションを設けていくのは、非常にいいことなのだけれども、ソレと同じくらい “中のヒトのリテラシー向上” を考えていかないといけないと思う。ポリシー/ガイドライン策定と、リテラシー向上。この両者が伴って、初めてしっかりとソーシャル メディア マーケティングを展開できるようになるのではないかと思う。

というわけで、まずは思ったコトを一点。実は、もうひとつ思ったコトがあるのだけれども、長くなってしまうので、別なエントリーで改めて書いてみようかと。

iPad を持つ (であろう) ミュージシャンたち

2010年2月4日

あらかじめ言い訳がましく書いておくと、今回のエントリーは、ただ単に、純粋にひとりの “元ミュージシャン” として書いている。いや、なんでソコまで強調するかって、今回のエントリーには、自身が現在身を置いている組織にとって、いわゆる “他社製品” についてがテーマだから。

というわけで、今回のテーマは iPad (と、その他) 。巷では、やれ出版業界が変わるとか、とくに電子書籍市場に関連付けられた形で、色々と言及されているのだけれども、この iPad 、何気に音楽 (とくにミュージシャン) 方面にも、(そりゃ、本を読む人口よりも楽器を演奏する人口の方が少ないだろうから、インパクトとしては大きくないどころか、むしろ小さいかもしれないけれども) 変化を及ぼすコトになるのではなかろうかと、ぼんやり考えている。

iPad が一体どんなモノなのかは、すでに、このブログを読んでいらっしゃる方々には、あえて説明するまでもないと思うので、思いっきり割愛させていただくのだけれども、コレ、使い方によってはかなりミュージシャンにとっては便利になってくるのではないかと…。

ジャズを演っていれば、多くの方々が知っているであろう “Real Book”。 コレは、ジャズでよく演奏される、いわゆるスタンダード曲が、一通り網羅されている譜面集なのだけれども、コレが、今や iPhone アプリで提供されていたりするわけで。

iReal Book

ちなみに、現時点では 800 曲くらい収録されているのだけれども、コレが結構見やすいサイズのディスプレイを備えた端末で見られるのは、かなり大きい。
実際に、この iPhone アプリが出てから、ジャズのジャムセッションで、iPhone を譜面台に置いて演奏しているミュージシャンもちらほら出てきているようなのだけれども、コレが、iPhone より大きな iPad で表示できるとなると、譜面台に iPad を置いて演奏するミュージシャンは増えてくるかもしれない。

もちろん、Real Book に収録されていない曲だって、画像化するなりなんなりして、iPad にしまっておけば、正直膨大な譜面の束を持ち歩いて、セッションやライヴに出かけていく必要が無くなるのではないかとも思うわけで。

しかも、それだけではなく、譜面と一緒に、サンプルとなる音源を一緒に管理できるトコロが、さらに良かったりする。実際、譜面だけですべてが完結する場合って、スタジオ ミュージシャン的なシゴトを除くと意外と少なく、大体、演奏の際に、そのイメージやら構成やら、あるいはリズムやらテンポやらを把握するために、実際にサンプルとなる音源が必要となってくるのだけれども、iPad を使えば、ソレも一緒に管理できるわけで…。正直、ミュージシャン的には、コレはかなり大きいかもと思っていたりする。ライブとなると、さすがに難しいかもしれないけれども、リハーサルスタジオあたりでは、今後かなり見かける光景になるんじゃないかな…。

実際、自分の現役時代の頃は考えられなかったんだけれども、最近は、譜面のやり取りやらサンプル音源のやり取りは、ほとんどデジタル データでやり取りされている。たぶん、iPad が出てくると、ミュージシャン方面にも結構広がってくるんだろうなと思うわけで。

そのうち、リハーサルやらステージに iPad が出てくるだけではなく、(すでにやっている人も、それなりにいるだろうけれども) 自分のライヴを Ust するミュージシャンも、これからさらに加速的に増えていくんじゃないかなぁ…、とも思っている。さらにデビューしたら、iTunes Store から配信され…、って考えると、なんかものすごく隔世の感が… (笑) 。

こういう環境が一般化されてくる中で、まだまだ埋もれている逸材が、どんどんメジャーな舞台に出てきてほしいなぁ…、と思っている。

個人的には、あと 10 年早く、こういう環境があればよかったなぁ…って、無い物ねだりをしたくなってしまうのだけれども。

ちょっと自分の宣伝

2010年2月2日

最近 “ソーシャル メディア リード” というよりは、むしろ “売れないサックス吹き” のイメージの方が強くなっていて、自分自身もちょっとマズい…、と思っている今日この頃。

一応、ソーシャル メディア的なハナシも色々とアタマの中には浮かんでいるのだけれども、今一つ文章化するに至らず、考え事ばかりが、アタマの中をぐるぐると回っているのだけれども、ソレは近々書けそうだというコトで、今回はちょっと宣伝。

実は、ふとした縁で、今度セミナーでお話をさせていただくコトとなったわけで。

場所は静岡。静岡市清水産業・情報プラザの方で企画をされるセミナーで、「ソーシャル メディア マーケティング セミナー ~ 2010 年 新しいインターネット マーケティング時代の幕開け ~」というテーマで、2 時間ほど語らせていただきます。

詳細は、こちら。

http://www.siip.jp/business_event.html#100225

日時は、2/25 (Thu.) の 15:00 – 17:00 で、場所は、静岡市清水産業・情報プラザ。参加は無料…、ただし先着 50 名らしいので、お早めにお申し込みを… (もう少し自分が書くのが早ければ…) 。

というコトで、静岡エリアの方々は、是非是非お越しいただければと…。たぶん、このブログで書いた一連のエントリーが中心にしつつも、新しめなハナシも盛り込んでいく予定というコトで。

あと、もう少し色々と宣伝するネタはあったりするのだけれども、コレはまだまだお話しできないので、詳細が正式に発表され次第、ココでもご連絡していこうかと。

というわけで、次回からはちゃんと真面目にソーシャル メディアなハナシもしていく予定…。

Twitter の活用を大きく変える Seesmic Look

2010年1月27日

少なくとも、自分の Twitter 上の TL 周辺を見る限り、そして、あっちこっちのブログを眺めてみる限り、意外に語られていない印象があるのだけれども、先日 Seesmic Look なる Twitter クライアントが発表された。

http://seesmic.com/seesmic_desktop/look/

もともとオフィシャルのサイトで “Optimized for Windows 7” としっかり記されているので、そのせいも多少はあるのかもしれないけれども。

さて、この Seesmic Look なのだけれども、はっきり言って、色々なヒトをガンガンとフォローして、自分も結構つぶやきまくっているようなパワー ユーザーからしてみれば、正直、まるで使えない。

先ほどのオフィシャルのサイトにも画像が出ているが、TL の中の発言ひとつひとつが、大きな吹き出しとして浮かんでいるような状態。少なくとも、積極的に TL を眺め、すかさず Reply かけたり、ReTweet かけたり…、あるいはどんどん自分で Tweet していく…、というような使い方には、あまり向かない。

実際、Seesmic も、ソレは承知の上で、そういった用途で使うのであれば、別途提供しているデスクトップ クライアントだったりを使用するコトを推奨している。

では、コレ、何が特徴なのかというと、ただ単に Twitter 上に現われては流れていく情報を流し読みしていくのに適しているといえる。

Seesmic Look は、“Interests” というセクションの中に、あらかじめ用意された、たとえばニュースや、スポーツ、あるいは有名人といったカテゴリーなるモノがあり、このカテゴリーに、関連する Twitter アカウントを (つまりはリスト化するカタチで) 束ねている。

他にも、“Trends” というセクションがあり、コレは、日単位、あるいは週単位で、よく言及されているトピック (語句から引っ張ってきたり、ハッシュ タグを引っ張ってきたり) を、ずらずらと並べている。

正直、コレだけだったらリスト機能で十分に代用できるし、自分で検索をかければ、ある程度同じようなコトができるのだけれども、Seesmic Look の場合、コレを “Playback Mode” という機能で、勝手に最新の Tweet を表示させ、消していく、というコトができるようになっている。文字通り、放っておけば、勝手に流れていくし、流し読みするのに最適だったりするわけで。

さらに、Seesmic Look には “Channels” というモノが用意されており、登録されているブランドに合わせたバックグラウンドの中で、そのブランドの公式アカウントからの Tweet が一覧できるようになっている。もちろん、“Playback Mode” 付きで。

そして、さらに特徴的なトコロは、Seesmic Looks は、こういった情報を、Twitter アカウントを持っていない状態でも閲覧するコトが可能だったりする点だ。

つまり、誰もフォローしていなくても、ましてや Twitter ユーザーじゃなくても、これらの “Interests” や “Channels” に登録されているアカウントの Tweets を、カテゴリー化したカタチで流し見できるのだけれども、コレは、場合によっては、かなり Twitter の使われ方が変わってくるコトになると思う。

要は、Twitter 上の情報が、Twitter 内だけに留まらなくなる、というコトなのだけれども、誤解を恐れずに言えば、コレは Twitter が “ソーシャル メディア” という枠を大きく超えるというコトにつながると思っている。これまで、ソーシャル メディアの世界には入らず、ポータルや、メディア サイト等でニュースを見ていた層が、一気に Twitter 上の情報に触れるという状況になってくるわけだ。

実際、ポータルや、メディア サイト等で、ニュースを見ているだけのユーザー層からしてみれば、自分でサイトに情報を見に行く代わりに、カテゴライズされたカタチでプッシュされてくるニュースや、有名人の発言、あるいはゴシップ等も含めた最新情報を見るコトができる。つまり、リアルタイムの情報というメリットが Twitter ユーザーでなくても享受することができるコトになってくるわけだし、そういうニーズは、おそらく少なくはないだろうと思われる。

もちろん、Seesmic Look 上の “Channel” を企業に対して枠売りしていくようなビジネスは容易に考えられるだろうし、それ以外にも “Interests” の中で広告を展開していくようなコトも十分にあり得る。そして、それ以上に、これまで Twitter というネットワークを中心にして回すことしかできなかった情報を、Twitter の外に出せるようになっているのが大きい。

こういった Seesmic Look のようなアプリケーションがどんどん増えてくると、Twitter は (仮にユーザー数が今後増えなかったとしても) 情報のチャネルとして今以上に重要な位置を占めてくるコトになってくるはずだし、普及の度合いによっては、Web サイト、メール マガジンとほぼ同じような位置付けで、Twitter アカウントという存在も半ば必須になってくるような動きが見えてくる。

Seesmic Look は、明らかに Twitter の絡んだマーケティングを変えていくかもしれない。

つぶやきすぎる “公式 Twitter アカウント”

2010年1月27日

かなり久しぶりのエントリー。最近では、このブログでも、そして Twitter の方でも、どちらかと言うと音楽ネタばかりが多く出るようになってきていて、ソーシャル メディアに関する話題は、本当に久しぶりになるかもしれない (ソレはソレで、どうかとも思うのだけれども…) 。

さて、本題。昨年末あたりから、あちらこちらでちらほらと “2010 年は、ソーシャル メディア マーケティング元年だ” というハナシを聞くようになっている。実際、ソーシャル メディアの世界に企業が、これまでとは違ったスタンスで一歩を踏み出すようになってきていたりもする。

いや、コレもちょっと違うかもしれない。ソーシャル メディアというよりは Twitter というプラットフォーム (ツール) を、企業が使い始めたという方が、むしろ正しいのかもしれないのだけれども。

ただ、いずれにせよ、企業が “公式 Twitter アカウント” を開設するという動きは事実加速はしているだろう。ソレは、ただ単に外部からの “煽り半分、夢半分” 的な提案に乗せられているだけかもしれないし、あるいは綿密な戦略を組み上げ、文字通り本腰を入れてアプローチを行っているかもしれない。

色々あると思うのだけれども、実際に企業が “公式 Twitter アカウント” を運営し始め、ソコで情報発信等の活動を行い始めていることだけは事実だ。ただ、そういった流れの中で、一点だけ、ちょっと気になる点もあったりするわけで。

これは、かなり多くの “公式アカウント” で感じるのだけれども、あえて誤解を恐れずに書くと “本来、情報を発信したり、コミュニケーションをとるコトを目的としているはずなのに、Tweet するコトそのものが目的になってしまっているように見える” というコトだ。

もちろん、何もしないままでは、あるいは極端に頻度が少ないままでは、この世界の中で、そもそも存在感は生まれづらいだろうし、フォローしてくれる人も少ないだろう。少なくとも初期段階では、数や頻度はある程度重要だ。そして、そのために、多少自分たちの施策の本筋からは遠いような話題で、(ある意味 presense を高めるために) Tweet を頻繁に行っていくというコトも有効ではある (実際、施策に直結するハナシだけでは、つまらないケースも往々にしてあるし) 。

ただ、ソレも、ある程度の段階を経て、一定の規模を確立した後は、少し考え直す必要もあるのではないかと思うわけで。何より運営側、もとい中の人が、初期段階と同じペースで運営しきれなくなってしまうかもしれないし、Tweet を受ける Followers も、だんだん飽きてくるかもしれない。ひょっとしたら頻度が多くなればなるほど (人によっては) 鬱陶しがられる可能性も高まってくるコトもありえる。

おそらく、コレは一部の中の人たちも気付いているのかもしれない。最初のペースで中長期間飛ばし続けるコトが難しく、やがては時間やネタが尽きてしまって、ペースが落ちてしまうコトを。でも、その一方で、ブランクが空くコトによる、ある種の恐怖感のようなモノが大きく、無理にでも時間的、(あるいは TL 的) 空白を、何らかの Tweet で埋めていかなくてはならないのではないか、というコトを。

実際、ひたすら TL と相対しているだけでシゴトとして扱われる専任担当がいるコト自体、少なくとも現時点では非常にレアなケースだし、何より、企業として、ソコまで発信するだけの情報が確保できるのかどうかというコトも考えなくてはならない。

もちろん、単に情報を発信するだけではなく、例えば質問を受けたり、ソレに対して回答を提供したり、あるいは、その他のやり取りが展開されていく結果としての高頻度な Tweet は、また別になってくる。こういった形で自然に Tweet が増えてくる方向に持っていくのは、むしろ重要だろう。

ただ、こういった形に持っていけている “公式アカウント” は、むしろ少なく、どちらかと言えば、ただ単に情報を投げ込むだけという目的になってしまっているケースが、実際には多く見られる。

情報を投げるだけだけれども、本当に企業として伝えなくてはならない情報自体は、毎日、それほどたくさん出てくるわけではない。でも、ネタとして何かを Tweet しなくてはならない…。そういう流れの中、特に、後半の “ネタとして何かを Tweet しなくてはならない” という部分にあまりにもとらわれすぎて、結局は、日常の出来事ばかりが Tweet されたり、という結果になってくるわけで。

もちろん、こういった Tweet を全否定するつもりではないし、むしろ必要だとも思っている。顔の見えるコミュニケーションは重要だし、その “顔を見せる” という意味では、非常に有効だと思う。ただ、ソレは程度によるだろうし、何よりも、本来出すべきであろう情報が伴っていたり、Followers とのコミュニケーションのスタイルが確立されているコトがまず前提として必要だと思う。

極端なハナシ、もし、そういった部分が確立されていなければ、闇雲に量だけを Tweet するよりは、むしろしっかりと Followers が必要としているであろうと思われる情報を出す、ということ、そして、Followers との誠実なコミュニケーションをとるというコトに、まず注力した方がよいかもしれない。そして、そのために Tweet の頻度が少なくなったり、何も Tweet しない日が数日続くコトがあってもよいのではないかと思うわけで。

少なくとも bot でもできるような reply や、施策の目的に全く関係ない Tweet ばかりを連発させて、肝心な、本当に受け取ってもらいたい情報を埋もれさせてしまうよりは、多少頻度を下げてでも、確実かつ誠実なコミュニケーションを行っていった方が良いのではないかと、最近の “公式 Twitter アカウント” を見て思うのだ。

いつも TL でやり取りをしている “友達” が、数日間 TL から離れていても、帰ってくれば、また出迎えてくれるはず。そして何より、“公式 Twitter アカウント” に求められているのは、情報量だけではない。むしろ、情報の質が強く求められるのではないかと思う。

実は、コレは Twitter アカウントに限らず、ブログにも言えるコトだったりもするのだけれども、決して自分がブログの更新をほったらかしていた言い訳ではないというコトで…。

遅まきながら英語で発信してみる

2010年1月18日

もともと、漠然と考えていたコトだったのだけれども、今回新たに英語だけで Tweet する Twitter アカウントを新しく作ってみるコトにした。

もともと、今まで自分の Twitter アカウントでは、日本語でしか Tweet していなかったし、ブログも日本語だけで書き連ねていたのだけれども、自身がこれまで育ってきた環境や、身を置いている (あるいは身を置いていた) 企業を考えると、むしろ「なんで今まで英語で情報を発信していなかったんだ?」と思われることもあるわけで。

確かに、自身のシゴトの関係もあり、頻繁に海外の人間とコンタクトを取っていたりするし、そういう彼 (女) らも、もちろんソーシャル メディア上に自身の窓口を設けていたりする。今まで、彼 (女) らは、「あ、Gosuke も Twitter アカウント開いてる」というコトで、自身が日本語でつぶやきまくっているアカウントをフォローしてくれているのだけれども、さすがに TL に日本語が連続する現象には堪え切れないようで、すぐ remove されちゃったりもするわけで。

そんなわけで、新しく @gosuke_en というアカウントを作って、ココでは完全に英語のみでハナシをするコトにしてみた。

もちろん、ただ単に英語圏の友人・知人たちとコミュニケーションを取る目的だけではなく、ほかにも英語用のアカウントを開こうと思った理由はあったりする。

ソレは “日本のソーシャル メディア/ソーシャル メディア マーケティングに関する情報を、ちゃんと英語で世界に向けて出してみようと思った” というコト。早いハナシ “日本のソーシャル メディア事情をしっかりと理解してもらう” という目的である。

自身が、これまで、いわゆる外資系企業においてソーシャル メディア、そしてソーシャル メディア マーケティングについて深く考えていた中で、やっぱりどうしても日本と海外の差異というモノを強く意識するコトが多々あったわけで。

もともと、そういう意識は常にあったのだけれども、これまでは、日本国内に向けて日本語で、その差異とやらについて情報であったり、自身が思うコトなどを発信し続けていた。ただ、よくよく考えれば、こういった差異を本当に理解してもらわなければならない相手は (少なくとも自身が外資系企業に身を置いている以上) 海の向こうにいる方々だったりするのではないか、というコトに気付いたというのが正しいかもしれない。

自分はアメリカにいる方々と多くシゴトのやり取りをするのだけれども、彼 (女) らの多くは世界を

  1. United States of America (つまりアメリカだ)
  2. Rest of the World (要は “それ以外” だ)

という大雑把な分け方で語ってしまっているのではないかと、常々感じる。

こういった概念が大前提にあるから、外資系企業においてなされている施策で、本国では成功していても日本に落とし込まれた時点でコケちゃうコトが多くなってしまう (つまり、背景を把握しないまま U.S. で展開されているモノを、そのまま推し進めちゃうので) のだけれども、ソレは元をたどっていくと “日本におけるソーシャル メディア、そしてソーシャル メディア マーケティング事情を、海の向こうの担当者はしっかりと把握していないし、そういう機会がそもそも存在しないから” だと思うわけで。

そういうわけで、自分でちゃんと英語で情報を伝えるようなコトができれば、少しは理解も変わってくれるかな…、という軽い気持ちで考えていたりする。まぁ、ぶっちゃけて言えば、コレは自分のシゴトのためでもあったりするのだけれども…。

まぁ、実際に、英語は母国語ではないので、もちろん日本語でのそれよりは、全然拙い内容になってしまうのかもしれないのだけれども、ソレでも無いよりはマシかと。

ちなみに、もちろん Twitter アカウントだけではなく、ちゃんとブログの方も英語版を作るべく、今過去のエントリーを自分なりに英訳していたりする…、というより、英語的なアタマで考えて、もう一回英語で書きなおしている、という方が正しいような気もするのだけれども。

とくに、以前書いた 42 日間連続長編エントリーに関しては、ちゃんと換骨奪胎の上、英語で提供してみようと思っていたりする。海外からも反応があったらうれしいな…、とさりげなく期待。

そんなわけで、今日からは 2 つのアカウントを回すコトになるのだけれども、多分英語版の方が、マジメなソーシャル メディア的なハナシの頻度が多いような気が…。

(また) ライブ演ったハナシ

2010年1月14日

ちょっと間が空いてしまったのだけれども、先日の 3 連休の最終日はライブを演っていた。

前々日と、会場の雰囲気も音楽も全く異なるライブで、久々のジャズ (少なくとも自分自身は、そう思っている) 。メンバーは、もうずいぶん長い付き合いになる、いつものメンバー。

宮田知章 (ds) *leader
市川忠治 (gt)
大西慎吾 (b)
そして、クマムラゴウスケ (ts/ss)  という編成。

だいたい、このメンバーで年に 3 – 4 回くらいのペースで演ってるわけで。ちなみに、場所は東新宿の Acoustic Art というライブハウス。ちなみに、ココのマスターとは、かれこれ 15 年くらいの付き合いで、それこそ自身が駆け出しの売れないミュージシャンの頃からお世話になっていたりする。ある意味、私の 20 代に関して、付き合った女性ひとりひとり含め、全て知っている唯一のヒトだというのは、ココだけのハナシ…。

この日は、非常に嬉しいコトに、ソーシャル メディアな方々も来てくださった。
@ikedanoriyuki もとい池田さん (しかも奥様同伴で!) をはじめ、@can_ae さん、@ohgro さん、@vinnoir さん。

ちなみに、池田さんは、こんなエントリーも残されている。

クマムラゴウスケ Jazz Live !!

みなさま、本当にありがとうございました (お楽しみいただけましたでしょうか?) 。

というわけで、演奏のハナシ。
もう、かれこれ結構、このメンバーで、一緒に演らせてもらっているのだけれども、相変わらず、演るたんびに、違ったカタチになっている、つまり同じ演奏にはならないという、ある意味ジャズの醍醐味のような面を強く感じたようなステージだった気がする。

今回は、これまでよりだいぶ静かな感じになったのだけれども、それでもこじんまりとまとまっているわけではなく、それなりに遊べた感じ。

普段は、自分では自身の演奏を録音/録画するコトって皆無に等しい (だいたい、自分がレコーディングに参加した CD でさえ、全部持ってるかどうかわからないのに…) のだけれども、今回は @ohgro さんが、さりげなく撮ってくださっていたので、こちらに公開してみようかと。

 

ついでに、ソプラノも吹いたので、こっちも合わせて公開…。

というわけで、今回は、ただ単に “ライブ演りました” というハナシなのだけれども、実はライブ終了後の方が面白かったような…。

結局 (連休最終日なので) 早めにステージは終了したのだけれども、その後、ハナシが大いに盛り上がって、結局終電で帰宅というわけで。

ちなみに、ハナシのキーワードは

  • 宗教的ソーシャル メディア論
  • Ubuntu
  • Android

だったりする。
いや…、なんでジャズのライブの後に、ミュージシャンとお客さんの間で、こんなハナシで盛り上がるのか、よくわからなかったのだけれども…。

というわけで、Ubuntu や Android に関しては、立場上深くは書けないとして、もうひとつ残ったキーワードについては、いずれブログにでも書いてみようかと…。

・・・最近、ほとんどソーシャル メディアなハナシが出てきていないのだけれども、とりあえずミュージシャン・モードは、いったん一区切りできたので、次回から再びソーシャル メディア的なハナシを書きますです。

気になる連載

2010年1月13日

ここ 2 日ほど更新が見られないのだけれども、今非常に気になっている “連載 Tweet” がある。

最近、この方と “フォローする/される” の関係になったのだけれども、実はまったく面識は無い。ただ、どうやら Tweet を通じて、自身の自宅のご近所に住まわれているらしい、というコトはわかる。あとは、現在とある大学で、何かを教えていらっしゃる方で、以前は私と同じ業界にいらっしゃったということくらいか…。

おそらく、何らかの理由でお名前も隠されているのだろうし、上記のコト以外、何も知らない。

最近、この方が 41 回連続で、あることについて、Tweet していらっしゃる。ソレは、

【40歳からの挑戦。会社員は大学教授になれるのか。】

というタイトルで、ハナシが続いている。

コレがとても面白いのだ。

第 1 回の Tweet は、

【40歳からの挑戦。会社員は大学教授になれるのか。1】外資系IT企業に勤めていた私が社会人大学院に通って、会社員から大学教員になるまでを複数回にわけて、つぶやいてみる。

という具合に始まっており、そこから SE になられて、IT 業界でお仕事をされている時代、社会人大学院のハナシ、博士課程を修了された時のハナシ、その後大学教授に転身する過程が、Tweet 単位で非常に簡潔に、でも生々しく描かれている。タイトルを含めて 140 文字以内なので、本文は、実際のところ 100 文字くらいなのだけれども、その文字数をまったく感じさせない、すごい世界が展開されているのだ。

今現在、Follower は 39 人なので、ほとんど、このハナシを読んでいらっしゃる方はいないのではないかと…。あまりにも面白いので、この方に、「ブログに書かれないんですか?」と聞いてしまったくらいだ。

そのうちブログに載せるというお返事をいただいたのだけれども、大学で教える、というコトを今もアタマのどこかで考えている方は必読。

最後に (もったいぶった形なのだけれども) この方のアカウントは @DannaNanda 。

本名もわからないので、ホントにアカウントだけしかご紹介できないのだけれども、コレは面白いし、続きが非常に気になってしまう今日この頃なわけで…。

2010 年最初のステージ

2010年1月11日

自分は、当たり前だけれども、すでに現役ミュージシャンという立場ではなくなっているので、1 年間でステージに上がる回数なんて、結構限られていたりする。大体 年間で 5 – 6 回もステージに上がってればいい方かな…、と思っていたのだけれども、今年はもうちょっと増えそう。

というわけで、2010 年一発目のステージを終えた。

今回のステージは、SWEET SOUL RECORDS PRESENTS “SOUL OVER THE RACE VOL.1 RELEASE PARTY” というコトで、だいぶ前に、このブログでも、少しふれてた、アルバムのリリース記念パーティ。

ちなみに、アルバムについては、レーベルのサイトに詳しく書かれてる。

アルバム自体は、2 月頃から本格的にお店に並んだり配信されたりするようなのだけれども、このパーティでも販売されていたし、もちろん自分も入手済み。一応、自分はゲスト参加ということで、今回は 12 曲中 2 曲のみの参加。間奏で、サックス ソロを吹くというコトで、出番は短いけれども、それなりにちゃーんと目立っているという仕上がり。

今回のステージは、そのアルバムの収録曲を演奏したため (リリース記念パーティだから、当たり前なんだけど) 、ステージでもゲスト ミュージシャンという感じでの参加だったりする。

今回のアルバムは、4 人の Vo. でお送りするコンピレーション。3 人の歌姫と、1 人のイケメンがステージ上で入れ替わり立ち替わりで、Soul の名曲を独自のアレンジで歌い上げるというモノ。

アルバムの出来は非常によかったので、かなり期待していたのだけれども、その期待を裏切らないようなステージだったような気がする (なんせ 2 曲しか出ていなかったので、ほとんどオーディエンスとして楽しんでいたような気がするわけで) 。

個人的にも、非常に良い感じに吹けていたような気がするし。ちなみに、こんな感じ。ちなみに、自分のソロだけをピックアップしてる (元のメロディーも歌詞も全く出てきていないし、コレだけでは曲も特定できないので無難に出せる部分でもある) 。なお、音質はかなり落としてるし、そもそもメンバーに会場で (Air で) 録音してもらったモノを、MP3 でもらっているというコトで、CD なみの音質は期待しない方がよい…。

solo1 (232kb/Windows Media Audio)

ちなみに、こんなのも吹いてたりする。

solo2 (921kb/Windows Media Audio)

というわけで、2010 年の一発目のステージは、楽しく終了。最後に、この日のベスト・ショットを…。

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(楽屋にて…)

というわけで、次のステージは今夜だったりするのだけれども、詳細はこちらにて…。

http://ameblo.jp/cerveza77/entry-10428468907.html

ちなみに、今夜は一応…、ジャズな予定…。